本学の使命は、地域のニーズを汲み取って、地域社会の文化、産業の振興に寄与することにあります。それを受けて服飾美術学科は、倉敷市の重要な地場産業の一つであるアパレル産業に貢献すべく、そのための学術と技術を体得した人材を養成するためにこの地に設立されました。
 特にここ児島地区のアパレル産業は、大手繊維メーカー・アパレルメーカー等との深い連携を保ちながら、企画・商品開発から製造販売まで一貫した仕事を行うことに特色があります。
 その地の利を生かし、当学科は 従来の服飾デザインのスペシャリストの養成にとどまらず、人間教育をコアとして、服飾の中に美を追求すべく美術・工芸を取り入れたアパレルとアートの融合(服飾美術)の学びの場をこれまで提供してきました。
 また、近年では服飾美術の教育・研究をより一層進化させるため、社会が求めるデザインやビジネスの領域とその主役の座を分かち合い、学科を大きく ①ファション、②デザイン・アート、③情報・地域・ビジネスの3つの重点領域での括りの下、豊かな企画力、人間力で地域課題の解決に貢献する、「繊維のまちの小回りの利く短大」として、当学科独自の研究、教育、社会貢献の諸活動に取り組んでいます。

服飾美術学科長 岩﨑 之勇